日本初のインターネット新聞、日刊ベリタのサイトをリニューアルする計画が進んでいる。
2023年末にまとめられた基本的なコンセプトに基づいて新システムの検討を行った結果、以下のような基本仕様を確定した。
- ベースとなるシステムはWordPressとする
- 利用者が多く、公開されている既存のテーマを利用する
- 複数の著者、編集者により運用される
- 掲載される情報はテキスト記事が主で、必要に応じて写真も掲載できるものとする
- サイトのデザインはできるだけシンプルなものとする
- スマートフォン、PCなど端末の種類を問わず閲覧しやすいものとする
- 動画は扱わない
- 旧サイトのデータは移行せず、旧サイトのデータは別途閲覧できるようにする
基本仕様に基づいて複数のテーマを比較検討した結果、SuperbThemes社のPersonal Blogilyを採用することにした。Personal Blogilyを選定したのは、シンプルで動作が軽快であり、システムの規模が比較的小さいためメンテナンスが容易であること、必要十分な機能を持っていることなどのバランスが良かったという理由である。WordPressでは、多くの優れたテーマが利用可能だが、それらのテーマは多くの場合、日刊ベリタのサイトが要求する以上の柔軟性や機能が提供され、日常の運用では無駄が多く、またメンテナンスの点でも作業が複雑になるなどのデメリットも併せ持っている。Peersonal Blogilyは、機能面でやや不足を感じる部分もあるものの、それらは決定的な問題ではないと判断し、シンプルで小規模なシステムの使いやすさというメリットが大きいと考えた。
リニューアルに向けて実際に操作できるサイトを構築し、開発者の自宅PCで稼働を始めた。まだ、細かい部分の作り込みはされていないが、日刊ベリタ内部でのシステム評価目的で、2024年5月にこれをインターネットに接続した。実際に新システムの操作を体験していただき、画面レイアウトや操作性、メニュー項目、機能などに関するフィードバックをもとに最終的な調整を行う予定である。
フィードバックにあたってはスムーズな作業を可能にするため、絶対に変更または追加が必要な項目、できれば変更または追加が必要な項目、特に重要ではないが変更または追加を希望する項目、その他変更または追加のアイデアなど、優先順位を付けていただきたい。もちろん、技術的・機能的な制約によりフィードバックのすべてを反映することはできないかもしれないが、可能な限り実稼働システムに反映させたい。
以上